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サーキットドライビングの中で、良く言われるのが
「ブレーキ残す?残さない?」のお話。
ブレーキ残した方がフロント荷重増すので、ターンインしやすい。
前輪に圧を掛けないと曲がらない。
と思って前輪にギュギューっと負荷掛けて曲がると思いますが、自分はそれをやりません。
真っ直ぐブレーキ、ハンドル切るタイミングでブレーキ離して、コーナリング中はペダル何も踏まない。出口に向けて方向転換されたらアクセルを入れます。
30年以上前に受講したジムラッセルレーシングスクールではブレーキ残しはしないと教わり、また1994年に筑波のレーシングガレージ「メッカ」中山松雄社長に特訓していただいた時も「早くブレーキ離せ〜!」と教わりました。
自分は昔からずーっとそのままなのですが、サーキット熟練者にお話ししてもピンと来ない様子。それじゃフロントがすっぽ抜けるでしょ?と。
でも、ポルシェは何故かブレーキ残さない方が上手く走れる。
フロントタイヤは直線ブレーキで思い切りギューっと潰すが、ハンドル切るタイミングでスッとブレーキを抜く。そうすると外側前輪と後輪両方が旋回力を生み出してくれて、さっと転回します。
ここで焦ってアクセルは入れず、少し待っててあげるのがコツ。
個人的には、FR車はブレーキ残した方が良く、ミッドやリアエンジン車とFFはブレーキ残さず高めの速度でスパッと転回するのが向いていると考えています。 特に、空冷ポルシェなどは顕著にこの走り方が適している。前に重量物無いのに不思議ですよね!
少し前に、スーパーGTの500クラスのドライバーさんが「自分はどちらかと言うとブレーキ残しスタイルなのだが、500の車両がturboに代わり、タイヤのグリップが昔ほど高くなくなった今はブレーキ残さず早く転回して加速に入らないとダメなんです。」とお話しされてました。
昔のジムラッセルやメッカ社長の時代はタイヤがローグリップの頃。ぐるっと回って今はまたオールドスタイルの発展形スタイルが良いのかもしれません。
タイマツレーシングでも、ドライバーさんに良くブレーキ残さない手法を説明しているのですが、大概直ぐにブレーキ残し走法に戻ってしまう。
完全に身につくまで大変なのですが、ポルシェ乗りとして、またレーシングドライバーの技術として厚みが出ると思いますので、1人でも多くマスターしていただけるようにタイマツレーシングは頑張ります!